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PED(豚流行性下痢)終息せず。消毒の徹底を!

久しぶりのWebページ更新です。

お世話になっている皆様にWebページの更新を催促いただきましたこと、とても有難く思っております。

この場を借りてお礼申し上げます。

 

さて、今年の4月からは、PED(豚流行性下痢)への対応で忙殺されておりました。

 

北海道内では、4月10日に森町で発生が確認されて以来、6月13日までに21例、13市町村、13315頭の豚にPED感染が確認されています。

北海道上陸から2ヶ月が経過しましたが、感染拡大の勢いは衰えていません。

思い起こせば、4月上旬、青森県で発生したという知らせを聞き、「来るぞ!」と危機感を持っていた直後に、森町での発生を知りました。

 

4月11日の午後、道農政部による緊急対策会議が開かれ、養豚業者の皆さんをはじめ、関係者約60人が参加しました。

私もこの会議に参加しましたが、道の担当者から、農場の出入りの人や車両の消毒の徹底について注意がありました。

 

弊社としても、未だ感染ルートが判明しないので、「徹底的に消毒を行う事しか防除の手段がない」と考えています。

 

ユーザー様には、ドロマイトホワイトD石灰またはファームガードV石灰を豚舎内に頻繁に行って、消毒を徹底いただくようお願いしています。

PED防除には石灰と逆性石鹸は有効と示されており、

車両のタイヤや、長靴は、逆性石鹸による噴霧消毒が、多くの農場で行われているようです。

 

しかし、この消毒に盲点はないでしょうか?

次のような場所の消毒はきちんと行われているでしょうか?

 

1)車両全体、特にタイヤハウス、ハンドル、アクセル、ブレーキ等のペダル等々

2)ヒトの体

3)屠場(他農場間と接触する場所です。ヒトの衣服にも接触します。)

4)搬入の荷物への消毒

5)畜体

6)空気

 

車両全体やタイヤハウス等は、逆性石鹸の噴霧が有効でしょう。

ヒトの体や屠場では、アルコール73%や逆性石鹸500倍の噴霧、またはベッセルジアスイ(次亜塩素酸水)50ppmの直接噴霧が有効と思われます。

さらに、搬入荷物や畜体、空気の消毒となると、噴霧しても濡れないことや、食品規格の薬剤である必要があります。

 

弊社では、PED防除について、さまざまなご提案をさせていただいております。

お気軽にご相談ください。

 

(代表:梅原健治)